今回は、境川金森調節池建設差止請求事件 第11・12回公判結果を合わせて報告致します。

第11回公判結果

年(ワ)平成30年第17960号「境川金森調節池建設差止請求事件」が、2020年3月16日(月)に第11回公判が行われました。

 

新型コロナウイルスの影響で、裁判所より出席者の人数制限がありました。

第11回は、原告側(反対派)15名、被告側(東京都)11名でした。

 

 

証言者は揃って宣誓書を読み、嘘や偽りを申し述べないことを誓いました。

それぞれの立場で代表住民が証言台に立ちました。

 

 

1番目:スポーツ関係者代表

要旨 ⇒ 常設練習場を失い、チームは解散、スポーツ難民が発生している現状を証言しました。

 

 

2番目:農業関係者代表

要旨 ⇒ 50年程前に行われた境川改修工事により井戸水が枯渇してしまい井戸の掘り直しを余儀なくされたが、今回もその心配があることを証言しました。

 

 

3番目:建築協定参加者代表

要旨 ⇒ 調節池工事が原因で近隣住宅の土地価格が暴落している現状を証言しました。

 

 

4番目:保育園関係者代表

要旨 ⇒ グランドを使用することで許認可が下りているが使用できないことになり、存続の危機に見舞われていることを証言しました。

 

 

5番目:地域住民代表

要旨 ⇒ 大型ダンプカーがセンターラインを越えて走行しており、生命の危険があると共に騒音・振動等により住環境が著しく悪化している現況を証言しました。

 

地域住民代表の証言では、涙あふれる証言に質問をする弁護士さんも思わず涙を流す場面がありました。

 

 

 

傍聴して

 

ハプニング発生

裁判所に対して何らかの不満を持つ部外者が法廷に乱入し、一時尋問が停止された。

その後、裁判長より退出を命じられ、職員による強制退去処置(暴れる部外者の手足を5人がかりで掴んで運び出した)が取られた。

 

・テレビドラマかと見間違える珍しい場面に遭遇し、茫然自失の状態でした。

 

・緊張の中、証人代表の証言や受け答えの誠実さに感動しました。

 

 

 

第12回公判結果

 

2020年3月23日(月)に第12回公判が行われました。

新型コロナウイルスの影響で、裁判所より出席者の人数制限がありました。

第12回は、原告側(反対派)15名、被告側(東京都)7名でした。

 

 

証言者3名(東京都2名、反対派1名)は揃って宣誓書を読み、嘘や偽りを申し述べないことを誓いました。

それぞれの立場で証言台に立ちました。

 

多くの質問の中、一部抜粋して紹介致します。

 

 

1番目:東京都建設局河川管理計画課所属証人

 

 

原告弁護士原告弁護士

住民の反対がある以上、再度意見を聞いて事業計画の策定が必要ではないのか?

 

河川管理計画課河川管理計画課

住民の意見はパブリックコメントが出ているので必要ない。

 

 

 

原告弁護士原告弁護士

この場所(西田スポーツ広場)に必要ですか?

 

河川管理計画課河川管理計画課

公共用地を優先して探している中で、町田市から無償提供があった。

金森西田グランドと境川グリーンセンターの2か所。

 

 

 

2番目:南多摩東部建設事務所証人

 

 

原告弁護士原告弁護士

事故や談合に手を染めている業者をなぜ契約から外さなかったのですか?

 

南東建南東建

安藤ハザマとの契約については、財務局の判断です。

 

 

 

原告弁護士原告弁護士

2019年6月14日(金) 午前11時過ぎに起きたクレーン車横転事故について

再発防止対策はどのように行ったか。

 

クレーン事故についてはコチラ

 

 

南東建南東建

資機材の吊込み作業には杭打機を使用せずに移動式クレーンを使用、作業区分を明確化する。

 

 

 

原告弁護士原告弁護士

再度重大事故が発生したら、工事を中止すると約束できますか?

 

南東建南東建

再発防止に努めます。東京都はこのままの計画でいきます。

 

 

 

原告弁護士原告弁護士

最後に判決で差し止めが認められたら従いますか?

 

南東建南東建

はい、司法の結果に従います。

 

 

パイプコンベアが完成するまでは10tダンプ1日25台。
セメント運搬車1日5台通行する。
パイプコンベア完成後、コンクリートミキサー車は1日平均85台程度通行する。
結局、生コン車両はなくならない。

 

 

 

3番目:河川工学専門家(原告証人)

金森西田調節池の総貯水容量はとても小さいものなので、将来的に流域対策が効果的であることを証明しました。

 

 

2日間に渡り証人尋問が終了しました。

次回は裁判長から判決が言い渡されます。

 

 

 

傍聴して

 

・私たちの弁護士による反対尋問が鋭く、バッサバッサと切り込んでいく正義のドラマを見ているようだった。

・私たち傍聴人の心情を一気に安堵へと導いてくれました。

 

 

 

 

近況報告

最近の工事の様子を撮影しました。

 

トラックヤード

 

 

 

 

 

 

 

遊歩道にあるパイプコンベヤ設置途中

 

 

 

 

 

新型コロナウィルスのニュースが連日報告されています。こまめな手洗いや水分補給、そして体調をいつも以上に観察してお過ごしください。

 

 

 

次回 判決公判のお知らせ

 

第13回公判 2020年7月27日(月) 

13時10分〜

場所:東京地裁415号法廷

法廷へは、10分前までにお願い致します。

 

地下鉄東京メトロ「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分,「桜田門駅」5番出口から徒歩約3分

 

 

 

 

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