今回は、調節池について。
調節池は、どんな役に立つのか?について書きます。
そもそも、調節池ってなに?
今さら聞けない!
実は、調節池ってよくわかっていないんだよね・・・
というあなたの為に、調節池・遊水地についてまとめました。
遊水地、調節池、調整池には、どんな違いがあるの?
林や田畑などには、雨水を一時的に溜めたり、
地面に浸透させたりする機能(保水・遊水機能といいます)があります。
昨今においては、林や田畑が開発され、
地表面がコンクリートやアスファルトなどで覆うところが多くなりました。
そのため保水・遊水機能が低下し、
短い時間でたくさんの雨水が川に流れ込むようになり、洪水の危険性が高くなりました。
洪水を防ぐには、川幅を広げたり、川底を掘るなどして、
より多くの雨水が流せるような河川整備をすることが効果的ですが、
多額のお金と膨大な時間が必要なのです。
洪水の最大流量を減少させるため、洪水を一時的に貯めて調節し、
洪水が終わった後にゆっくり流す施設を遊水地または調節池と呼びます。
遊水地
川に隣接した低地で、洪水を流入させ湛水するような土地を遊水地と言います。
水門などを設けて、洪水の一部を一時的に貯めて、下流の水位を低下させます。
調整地
住宅や工業団地など開発行為に伴い雨水、排水を貯めるための施設。
調節池
機能は遊水地と同じですが、遊水地の池底より掘り下げてたものを調節池と言います。
遊水地や調整地より貯められます。
では、住民の方は、どうして反対しているんですか? 造った方が、良いと思うのですが・・・?
豪雨の時に、河川の洪水の一部を一時的に貯めて、下流の水位を低下させる為に調節池が必要なのは、わかりました。
はい。では、なぜ、金森西田スポーツ広場の場所に調節池が必要ないのかを説明しますね。 いくつかあるんですが、まず、町田駅から金森調節池になる予定の中間にある遊水池が全く機能していないことが、住民の調べで証明されています。
この遊水地は、金森調節池になる予定地の少し上流(約850m)にあるのですが、
ここは、遊水地になってから、1度も1ミリも川からの水が入り込んでいません。
この遊水地に水が入っていない時に、町田駅周辺の上流は氾濫しているのが確認されています。
調節池予定地(金森西田スポーツ広場)の工期に最低でも8年かけて、
時間最大65mmの豪雨に対応する施設にすると東京都は言っています。
東京都管理区間は、時間雨量50mm対応の整備を進めていますが、
下流の流下能力について神奈川県側と東京都側での話し合いで、時間雨量30mm対応にするように流量調整をしています。
つまり、既に50mm対応の整備は整えているが、下流の流下能力に合わせる為に、30mmになるように調整しているのです。
それなのに、時間最大65mm対応の施設を造る意味があるのでしょうか?
現在、時間雨量50mmの対応整備は、護岸(水害を防ぐため、河岸・海岸を堤防などで保護・補強すること。また、その施設。)整備は、9割以上完了しているのです。
あなたも、考えてみてください。
費用207億円(税金)、工事期間8年(延長あり)。
家の前の道路や通学路を大型ダンプカーが3~4分に1台の割合で通る恐怖と振動やホコリなどによる生活環境の悪化。
ベルトコンベアによる低周波を毎日受け続ける体への影響。
あなたの近隣にもし、同じ工事を実施するとしたら、どう思いますか?
意味のある工事だと思いますか?
この地域の場所について
この地域は、バス停まで約1キロ(徒歩12分)あり、へんぴなところです(笑)
「飛ぶ宝石」や「川の宝石」とも呼ばれているカワセミが生息する境川。
緑も多く、自然豊かで、閑静な住宅街。
昨今は、子育て世代が多く引っ越しをしてきています。
わざわざこのへんぴな場所を選んで閑静な住宅地に住んでいるんです。
調節池が必要なのは、わかりますが、この場所にあっても意味がないと述べているのです。
本当にこの場所に必要なのでしょうか?
もっと必要な場所に造る必要があるのではないでしょうか?
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