金森西田スポーツ広場の地下に設置する
調節池に反対する我々住民の考え方
今回は、境川川沿いの西田スポーツ広場で施工されようとしている金森調節池設置事業に関し、平成27年3月27日付けにて東京都との間で締結された
「町田市金森六丁目1406番1外の地下に設置する調節池に関する基本協定書」の効力の停止を求める理由は、以下のとおりです。
洪水の危険場所について
そもそも、金森西田スポーツ広場に調節池は、必要ですか?
遠藤さん、とても良い質問ですね! これから詳しく説明していきますので、長いですが、読んでくださいね。
境川の都管理区域における最も洪水の危険があるのは、町田市役所裏からJR町田駅裏の区間です。
その区間より上流に調節池を設置する必要があると考えます。
何故、それをまず先に、やらないのでしょうか?
先の台風時の状況によるまでもなく、隘路部(物事を進める上で妨げとなるもの)より、3キロメートル下流の金森に調節池を造っても洪水を引き起こしてしまった後の濁流を川下で調節してどれほどの意味があるでしょか?
私たちは、実際に、町田駅から金森調節池になる予定の中間にある遊水池が全く機能していないことは、証明済みです。
え!?予定地の金森調節池より、上流にある遊水池に水が入っていないんですか!?
実は、そうなんですよ。 ですので、たとえ造ったとしても、膨大な時間(約8年)とお金(207億円)と労力のムダになりかねないんです。
計画されている金森調節池から、下流の洪水の可能性を増大させるようなずさんな事業は、税金のムダ使い以外の何物でもありません。
即刻、中止を求めます。
境川 河川整備計画について
こちらは、詳しくは、また別の機会にお話しさせていただきますが、
河川法施工令では、河川整備計画立案の過程で河川工事の位置を明確にし、自治体の長や住民の意見(注:住民代表の意見ではない)を聞くことが、求められています。
東京都のホームぺージを見ても、河川整備計画では、工事の位置を明確にすることと書かれていますが、それをしておらず、東京都の進め方は、場所を明記して住民の意見を聞くという河川法の本来の趣旨に反しています。
工事を行うにあたり、被害を受ける人
住民の方は、具体的にどんな被害を受けるのでしょう?
はい、では、具体的にお話ししていきますね。
工事により直接被害を受ける人々は、具体的に、農業用井戸水が枯渇して農業の継続に不安を抱いている農家の人々(死活問題である)
購入時に約束された住環境の悪化にさらされる建築協定参加者。
近年引っ越しでも、購入時には、何も知らされることはありませんでした。
交通事故にさらされる両親と子どもたち、スポーツ広場として野球・サッカー、ゲートボールを楽しんでいる子供からお年寄りまでの多くの人々。
避難場所や行事のための広場がなくなってしまう近隣住民。
工事予定の近隣保育園関係者は、騒音や不安全のために存立そのものが、危ぶまれる等の声が、行政によって無視され大変苦慮しております。
公共の福祉とは、ただ漠然とした一般大衆の福祉を意味するのではなく、実際にそこに住んでいる住民の福祉を意味するものであり、そこの住民の同意を得ていない工事の実施を絶対に許すことはできません。
特に農業の方や、保育園の運営は、死活問題ですね。。。
そうなんですよ・・・困ったものです。
究極の解決法がある!?
え!?究極の解決法があるんですか?
そうなんです。まずは、こちらを早急に対応していただきたいものです。
本来であれば、下流部の川底の掘削を優先して行えばこのような調節池の設置は不要です。
事業が、提案される背景は、ひとえに都県境を示す河川が二級河川であり、 一本の川を3つの自治体(東京都・神奈川県・横浜市)で、管理するのは、合理的ではないと考えます。
両者で整合性のある計画案を策定することは、比較的簡単であるが、その実施期日、予算の執行に関しては各々の自治体の財政事情によるからです。
首都圏の重要河川が二級河川のまま放置されている現状は、多くの矛盾を生み出す元凶であり、早急に一級河川に見直し、国により一元管理されるのが究極の解決方法と考えます。
一級河川と二級河川の違い
一級河川とは、国土交通大臣が指定した川
二級河川とは、都道府県知事が指定した川
一級河川は、国が管理するので、東京・神奈川など県をまたぐものは、一級河川にしたほうが問題解決がしやすいと考えます。
なるほど。
今回、なぜ住民の方が反対しているかが、よくわかりました。
行政側には、よく考えていただきたいものですね。
遠藤さん、わかっていただいて、嬉しいです。 そうですね。死活問題や、さらには、健康問題にも関わってくるので、よくよく考えて中止の方向に進めていただきたいものです。
今回は、金森西田スポーツ広場の地下に設置する調節池に反対する我々住民の考え方をお話しさせていただきました。
これからも随時更新していきます。